高血圧
血圧が高い状態が続くことで血管の壁に圧力がかかり、その結果、血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。安静時血圧は130/80mmHgを上回らないよう、ご自宅でリラックスして血圧を測られるのが肝要です。
生活習慣病
Life-style Related Diseases
Life-style Related Diseases
生活習慣病(Life-style Related Diseases)とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒,ストレス等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。高血圧、糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、循環器病(狭心症、心筋梗塞など)、大腸がん,歯周病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がん、脂肪肝、アルコール性肝障害等がこれに当たります。
生活習慣を改善することで、発症予防、あるいは発症後の症状の緩和が期待できますが、長年の生活習慣を改善することは簡単ではありません。早急な改善が見込めない場合は早期の投薬が必要な場合もありますが、食習慣・運動習慣の改善、禁煙、禁酒、ストレスの緩和等のアドバイスを行い、投薬の減量、中止を目指します。
血圧が高い状態が続くことで血管の壁に圧力がかかり、その結果、血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。安静時血圧は130/80mmHgを上回らないよう、ご自宅でリラックスして血圧を測られるのが肝要です。
血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。
人体は、たくさんの細胞から成り立っていますが、この細胞が働く為のエネルギー源がブドウ糖です。
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしています。しかし、このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすると、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまうのです。
血糖が高いということは、体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に補給されず、そのため全身の細胞の働きが悪くなります。のどが渇く、尿が多い、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できないなどの症状が表れます。治療の基本は食事療法と運動療法ですが、食事療法でコントールがつかない場合は投薬が必要となります。軽症であれば投薬でコントロールがつく場合が多いですが、十分な効果が期待できない場合は専門病院にてインスリンによる治療が必要になります。長期間未治療で放置した場合、3大合併症である腎機能障害、網膜障害、神経障害を来しますので、早めの治療開始が肝要です。
血液中の脂質の量に異常を来している状態を指します。
中性脂肪が高い場合、LDL(悪玉)コレステロールが高い場合、HDL(善玉)コレステロールが低い場合があります。原因としては、脂質の取り過ぎ、運動不足、過食、ストレス等の生活習慣や遺伝的要因等があります。脂質が血管の内側に蓄積すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳梗塞等血管がつまる病気、糖尿病や高血圧などの悪化の要因にもなります。大抵の場合は健診等で採血をしたときに指摘されて気づきます。長期間放置されていることが多く、まずは脂質摂取制限、食物線維の摂取などの食生活の改善、有酸素運動を行うなどの生活習慣の改善を行います。検査数値が改善されない場合で、基礎疾患(高血圧、糖尿病など)がある場合、家族に動脈硬化性疾患がある場合などは、内服治療を検討します。無症状であるため、放置されやすいのですが、知らぬ間に動脈硬化が進行し、万病の元になり寿命を縮める可能性のある実は怖い病気なのです。
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が7.0mg/dl以上の場合を言います。それだけですぐ症状が出るわけではありませんが、さらに高値をしめすようになると、尿酸が結晶化して,関節や足先、耳たぶなどに沈着して強い炎症を来し激痛を起こすことがあります(痛風発作)。また、腎機能障害(慢性腎臓病:CKD)や腎尿路系の結石ができやすくなります。プリン体(代謝されて尿酸になります)が多く含まれるビール・鶏卵・魚卵・肉・魚などの摂取が多い方、飲酒量の多い方はその飲食習慣を是正することである程度の尿酸値の低下が期待できます。
肥満傾向のある方は、飲食習慣、運動習慣に偏りがある場合が多く、上記のような生活習慣病に複数罹患しているケースが多く、長年の生活習慣により形成されたものであり、しかも、痛い、苦しいといった不快な症状が乏しいため、健診等で指摘されても軽視しがちです。いかに早く危機感を持ち、強い意志を持って生活習慣の改善し、新しい健康的な生活習慣を確立できるかが鍵となります。そのためのアドバイス、ダイエットの指導もしています。